写真家のTAINAKAさん「こんなショーは世界の至る所でそう簡単にできるものではない。でも彼はそれができるアーティストなんだろう」

 

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【Echoes of Life 02】
普段ドイツに住んでいるのだが、コロナ以前は250日以上の出張をしていて、本当に自分がどこにいるのか分からなくなるくらい、そして人とコミュニケーションしていても、どの時間軸の人と話しているのか脳の理解が追いつかないことがよくあった。ここ3年は日本半年、ドイツ半年という生活をしていて、もう少し落ち着いてアートと向き合う時間ができているのが幸いだ。

今回のような機会に出逢えたのも日本にいたからだと思う。

一つ驚いたこと。
他のライヴとは違ってリンクの上は彼がひとりきり。休憩含めて2時間半のショーは度肝抜いた。こんなショーは世界の至る所でそう簡単にできるものではない。でも彼はそれができるアーティストなんだろう。

彼の独壇場を目の当たりにできた。

 

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フィギュアスケートの写真を撮り始めたのは、今年の冬にあったプリンスアイスワールドが初めてだったけど、その芸術性の高さに感動したのが記憶に新しい。

ドイツのフィギュアスケートマガジンPirouette記者のマリアは、ハンブルク時代からの知り合いで、いつかフィギュアスケートの写真を撮ってほしいと言ってくれていたので、それが実現した形。引き込んでくれてありがとう。

その中で羽生結弦氏のEchoes of Lifeに行くことになるのだが、僕にとってもいつか撮ってみたいと思っていたので、今回の機会は本当に嬉しく、アート作品を浴びることができ、それを正しく写真というメディアで表現することの一助ができたかもしれないと思えた。

X筆頭に、世界中で写真を見てもらい、反響がすごくて嬉しい悲鳴だった。

僕は羽生結弦氏の表現を目の当たりにするのは初めてのことだったけど、見た直後彼の表現からは不思議とモノクロを感じていたので、このカラフルな世界の中で、モノクロ写真として世に出せたことが光栄だった。

 

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